恋愛５題：恋する君へ（５種）

恋愛自覚前の君へ　５題

可もなく不可もなくな存在。
私のこと嫌いですか。
ふとした優しさに救われる。
気がつけばそこにいる。
あれ、こんな顔してたっけ。


恋愛自覚途中の君へ５題

言われてみれば、いつもより笑ってるかもしれない。
特別な意味なんてないに決まってるのに…嬉しいのは何故。
この関係に名前をつけるにはまだ少し、早いのかもしれない。
相手が違うだけで同じ話でも心はまるで違う。
存在に気が付いて、それからは坂道を転がるように早くて。


片思いしてる君へ　５題　

その手が少しでも俺に触れたらいいのにと思うのに。
照れくさそうに笑う彼女に、ずっこけそうになる。
「デートじゃない」とはできるだけ言いたくなかったから。
なんだか恋人みたいな会話だな。
私ばかりドキドキしてる。


恋が叶ったばかりの君へ５題

 自分の行動の影に必ずあの人がいる。
それは純粋で嬉しい驚き。
そんなつもりがないと言えば嘘になる。
もう、慣れてしまった―甘くて愛おしくて、切ないもの。
俺も案外素直だよなぁ。


初デートに挑む君へ５題

いつもと違う場所だから。
触れそうで触れない手に自分らしくもなく意識しまくりだ。
貴方はどちらが好きかしら。
高まる鼓動、でもそんな音まで心地よく感じる。
笑顔でまた明日。